薬品
ドライクリーニングに使用される有機溶剤はクリーニング業者によって様々であるが、大きく塩素系と石油系に分類することができる。また、洗剤は陰イオン界面活性剤あるいは非イオン界面活性剤に分類できる。
ドライクリーニングついての基準となるJIS L0860(「ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法」)では、溶剤・洗剤として以下のものを使用している。
- 溶剤
- 塩素系 - パークロロエチレン(テトラクロロエチレン)。
- 石油系 - 5号工業ガソリン、通称クリーニングソルベント。引火点38℃、蒸留性状は、初留温度150℃・50%流出温度180℃以下・終点210℃。一般的に使用されているベンジンよりも、やや炭素数の多いアルカンが主成分である。高級な礼服、アンゴラのセーターなど、素材を傷めない処理が要求される工程に多く使われる。
- 洗剤
- 陰イオン界面活性剤 - スルホコハク酸ジ-2-エチルへキシルナトリウム
- 非イオン界面活性剤 - ポリオキシノニルフェニルエーテルで、エチレンオキサイド付加モル数8、HLB12、水分1%以下、曇点(1%水溶液)15-25℃のもの。
洗剤を用いる場合は、陰イオン界面活性剤と非イオン界面活性剤を両方用い、有機溶媒の1/1000程度の水を加える。